イスラエル軍、ガザ北部に進入 「安全地帯」拡大と発表
(VOVWORLD) - イスラエル軍は4日、パレスチナ自治区ガザ北部に部隊が進入し、周辺の「安全地帯」を拡大したと発表しました。
2025年3月20日、ガザとの国境近く、イスラエル南部に展開するイスラエル兵士(写真:THX/TTXVN) |
イスラエル軍によりますと、北部ガザ市の東にあるシェジャイア地区で作戦を行っており、兵士らは組織化されたルートを使って市民の避難誘導を進めているとしています。イスラエル側は3日にこの地域に避難勧告を出し、数百人の住民が避難したということです。
一方、ガザ地区の保健当局は、イスラエル軍が住民の避難先となっていたガザ市タッファ地区の学校を空爆し、女性や子どもを含む少なくとも27人が死亡したと発表しました。
イスラエル軍は、この校舎がイスラム組織ハマスの司令部として使われていたと主張し、ハマスが民間インフラを意図的に軍事目的で悪用していると非難しています。一方、ハマス側は、民間人の中で活動しているとの指摘を否定しています。
ここ数日、イスラエル軍がガザ地区で支配地域の拡大を図っているとの見方が広がる中、多くのパレスチナ住民が集団での避難を余儀なくされています。
また、ガザ地区最南部のラファでは、イスラエル軍が廃墟と化した市街地を取り囲み、「安全地帯」として軍の管理下に置いています。
ただ、イスラエル側はこれらの「安全地帯」に関する長期的な目的については、具体的な説明を行っていません。(ロイター)